北海道物産展

一万円分のからあげを買ったことがある。
春の北海道物産展で、身の程知らずにも。

量も大して多いわけではなく小食の母と妹と血圧を気にする父と私で食べてちょうどいいか、少ないかくらい。

すっごくおいしい、おいしいけど、身分不相応すぎて苦しい、苦しすぎた。
(この苦しさを紛らわすためツイッターで呟いたもののバズらなかった事にショックを覚えてる自分の浅ましさを感じて余計に苦しくなった)

レジで一万円と聞いて血の気が失せた、明らかに私の思うからあげの域を超えた値段。
店員さんも気づいてあっ、減らしましょうか?と気を遣って言ってくれる。

しかしここで私の謎のプライド

物産展なのでうろうろゾンビみたいにマダムが彷徨ってる、絶対聞いてないだろうが後ろのマダム(戦闘能力推定500)にこの会話を聞かれたら恥ずかしい!
あなたには北道物産展は早いのじゃなくって?白い恋人だけ買って帰りな!って思われたら悔しくて、もう物産展どころかこの地にいられない。

結局買ってしまった、からあげ、私の思うからあげの域を超えたからあげ。

からあげの入ったビニール袋は軽く、私の心は重く。
くだらないプライド、一時の恥を避けて後悔しまくりの人生。

喉が渇いたもののいろはすを買うお金を渋ってる自分がいて、おまえ~~~さっき一万円分のからあげかったくせによお~~~!!とぶっ飛ばしたくなった。

私は、朝風呂に入って化粧してそのまま朝早く散歩するとかそういう小さな特別でいいのに、一万円分のからあげの特別感は胃もたれだ。

もう二度とこんなことはしないと誓った次の秋の北海道物産展の地で私は、手にロイズのチョコレートチップス六箱。生チョコ二箱を添えて…。

学習しない人生、毎日が新鮮だととろう。

毎日新鮮な自責の念。

朝起きたら、食卓にチョコレートチップスの積み重なった箱。

新鮮に毎朝私を苦しめる。

どうやら私は北海道物産展に行くと自分がどこかのプリンセスだと勘違いするらしい。
スッピンにメガネにぼさぼさの髪、上下スウェットな事には物産展には鏡がないので気づかない。
北海道物産展の魔法にかかってしまってるのだ。

そしてレジに持って行ってから気づく、私はプリンセスじゃない。


そこで私は考えた、また春か夏に北海道物産展があるだろうが行かない。
そのからあげや、チョコレートチップスの分のお金で行ったつもり募金をしようと。

肝臓の値が悪いので食べ物は控えたいが北海道物産展に行きたい気持ちの折り合いをつける事にもなるし良いきっかけだと思う。

どうせプリンセスみたいなお金の使い方をするなら肝臓を痛めつけるより断然良い

募金は赤い羽根募金やコンビニのレジ横の募金箱以外ではあまりしたことがない。
ちゃんとするには誠心誠意をもって募金しないといけない気がしてハードルが高かった。

その誠心誠意がわからず、結局何を自問自答しているのかもわからずそもそも自問自答する事かもわからないが私の気持ちがあやふやでもお金だけは確かなものなので決意した。

いいんじゃねぇの~?

肝臓の値はずっと悪いです。

そんな感じです。

おわり
(ところで読者登録してくれてる人ありがとう)






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