靴2021

かわいい靴を買いました。

私がかわいい靴を買える日が来るとは思わなかった。
かわいい靴は25.5でも26センチ幅広と書いていても私を裏切るものだとばかり…

幅広でも入らない私の足はじゃあなんなのだろうか、幅広、ワイド、大きいサイズ…それより大きい私の足はなんなのでしょう。
私の足はドナルドダックの足に似ています、もっと言えばビート板に似ています。

水中では有利、地中では不利すぎる。
人間なのにそこだけ水中特化型。
人類の進化の形の途中経過が私なのでしょうか、かわいい靴を履いて教科書に乗りたい…

以前、かわいい靴を買って返品して悲しい記事↓


 



私はこの靴を返品する時あまりにも悲しくて、「いつかこの靴を履けるように頑張ります」と書いた手紙を入れた。
向こうのメーカーさんの方からすると何を?って感じだったと思う。
でも私は悲しくて入れた。


そんなこんなでシンデレラにならずに日々を過ごしてきたが、ここ2ヶ月ほどで健康的に体重が大幅に落ちた。

そこで今日、運命の出会い。
ラブストーリーは突然に、偶然は必然!

なんということでしょう、あの日返品したお靴がたまたま行ったお店にあるではありませんか!

店内のBGMも私と靴のために西野カナとか流してくれていたと思います。

2年前と変わらないお姿のかわいい靴…。
2年前は私が至らないばかりに傷つけてしまった、無理やり足を入れてぎゅももももずもっってなった。
ペリー来航の黒船のように私のでかい足が浦賀湾のような貴方をぎゅももももってした。
そして玄関に下ろせないまま私は貴方を返品した。
無理に開国を迫ろうとも思った、靴を伸ばすインソールを入れたらワンチャン…?とか思った。

貴方の拒絶はそんなものではなかった。
私の足が使い古されたビート板のように真っ二つに割れそうだった。すんごく痛かった。

貴方と分かり合うにはまだ時間が足りなかったのだ。

今のちょっと瘦せた私ならばもしかしたら…貴方と……

会いたくて会いたくて震える、ああ、なんで好きになっちゃったのかな…
ラブソングを知らないのでそれしか出てこない…

私は久しぶりの再会に喜びつつ、おっ元気そうじゃんwと靴に駆け寄る。
靴は「色々あったらしいじゃん、今はどうなん?」と聞いてくる、相変わらず直球なやつ。
まあ元気に今は何とかやってるわwと答える。

靴はチラッと私の今の靴を見る、そこには2年前と同じく唯一履ける無印のメンズ用のスリッポンがある。

ふーん…まだその子と付き合ってるんだ、………ねえ、私って変わった?
靴が聞いてくる。
私は、靴は変わらない…2年前と同じくかわいいよと答える。
靴はクスクス笑いながら、貴方は変わったね、そんな冗談言える人じゃなかったじゃんと言った。

そのまま見つめ合う私と靴……
自然にお互い身につけた物を脱いでいた。

私は前のメンズ用スリッポンを。
かわいい靴は中に入っているワシャワシャした紙を。


私達は一つになろうとしていた。
こんな所で……戸惑う気持ちもあった。
周りには通行人もいる。
ここはそういった場所(靴屋)ではなく、何かおしゃれな雑貨スペースにちょっとそういう感じに靴も置いときますよ~って感じなのだ。

私だけを見て……、靴がささやく。
私はもう何も迷うことはない。
身をささげた。



彼女は変わらなかった、2年前と何も。

そして……私も変わっていなかったのだ。

ぎゅももももずもってなった。

靴を、ぎゅももももってした。


超痛い。履けない。浦戸湾~~~~~~~~~~~~~!!!!

ぜい肉が多少落ちたら、足も縮んでるんじゃないかと思ったが、足って縮まないのか?
じゃあこの足パンッパンに何が詰まってるの?
確かに多少瘦せても、肩幅はでかいままだし頭もでかいままだ。
この部位って縮まない感じですかね?もしかしてそんな感じの作り?人間こんな感じ?


かわいい靴はもう何も語りかけて来なかった。
無印のスリッポンが結局最後に戻ってくるのは私じゃん、と長年世話を焼いてくる幼馴染みたいな顔をする。

どうしてこんな事に……

無印のメンズ用スリッポンは何も悪くない、素朴でどんな場所にも服にも合う。どこにもついてきてくれる、どこでも誰とでもやっていける頑張り屋さんな子だ。

だけど私は……黒か白以外の靴も履きたいんだ……無印じゃなく、柄いれてほしいんだ…

確かにこのままこの子と所帯を持てば、可もなく不可もなく平凡にさりとて幸せに生きていけるだろう。
私は恋愛漫画でずっと主人公の世話を焼いていた男勝りな女の子が最終的に転校生の美人に男を取られる展開に胸を痛めていたはずだ。しかし……

やけくそに別のかわいい靴に手を出す私。
メンズ用スリッポンは、懲りない奴…最後にはどうせ私に泣きついてくるくせにという顔をする。

しかし……ここで人生は不思議なことが起こる。
履けてしまった。
別の新しいかわいい靴が。

メンズ用スリッポンの幼馴染の彼女は絶句している。

人生とはこんなものなのかもしれない、いつもドラマティックで優しい物語ばかりじゃない…。

私はウキウキで新しい彼女を連れてレジに行く。

その後ろ姿を2年前別れた彼女が見ていた……


「……お幸せに。」そう聞こえた気がした……




…END 「新しい女」


おわり


読んだら分かったでしょうね!私がどんだけ浮かれているかを!
靴との官能小説でした。








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